苅尾山(かりおさん)掛津山(かけづやま)
 
 単独 2010.02.20 
高原の自然館(8:12/23)→千町原(8:34)→登山口(8:43)→雪霊水(10:12)→苅尾山(10:32)→1123.6m峰(11:23)→猿木峠(11:45)→車道(11:57)→車道交点(12:31)→掛津山(12:42)→テレビ中継所(13:00/48)→土草峠(14:14)→二川キャンプ場(14:37)→霧ヶ谷湿原(14:48)→高原の自然館(15:10)
アルバム

山麓庵・かおり茶屋(8:30)

八幡千町原(8:32)
土草峠から鷹の巣山・木束峠と分水嶺を歩くつもりでやって来たが、昨夜降った雪を見て、早々に断念。苅尾山~掛津山の周回に切り替える。高原の自然館の前に車を駐めて山麓庵の裏から千町原に取り付く。ふわふわの新雪が積もった原を、心地よくスノーシューイング。が、これは始めのうちだけで、後で後悔することになる。かつて千町原は旧陸軍の演習場で、秋草の咲乱れる荒野であった。戦後は八幡原牧場になって、牛が放牧されていた。今も一部が牧草地として利用されている。現在は、遊歩道や東屋が整備されて、芸北の自然をまるごと楽しむことができる。とりわけ、ゴールデンウイークや紅葉の時期は、自然探勝に大勢の人が訪れる。
 

千町原から見た191スキー場(8:44)

苅尾山登山口(8:48)
一昨年12月29日にここを訪れた折は、ゲレンデには蟻さんの行列のように人影が望まれ、耳障りなスピーカー音が聞こえていた。今シーズンは、まばらに人影を認めるが、聞こえるのは風の音ばかり。といって、閉鎖されたという話は聴かない。うーむ。八幡郵便局方面への分岐手前に苅尾山登山口の標識がある。ここから千町原に広い道が上がっており、たどると、やがて潅木混じりのススキの原が終って、林の中に径が続いている。ウマゴヤ谷を渉ったところから、苅尾山の北西尾根を登る。
 

雪霊水(10:12)

苅尾山山頂(10:32)
林道終点に上がる手前で、島根県立大学1年生平岡都さんのご冥福をお祈りする。雪霊水はきっと犯人の顔を見ていたであろうに、雪の真綿にくるまれて静かに流れ落ちるばかりである。やっとのことで苅尾山の山頂に立つ。登山口から1時間45分を費やした。すっかり雪に覆われて、標識の頭がちょこんと覗いていた。
   

大きなサルノコシカケ(11:01)

猿木峠(11:45)
苅尾山から掛津山への下りはバカ尾根で、林床が雪に覆われる冬は迷いやすい。今回も右に左にと彷徨った。お陰で、めったにお目にかかれない大きなサルノコシカケに出合った。良いこともあるものだ。「猿木峠は掛津山と苅尾山の最低鞍部(984m)の呼称ではなく、これより約400m南の小さな鞍部の呼称である。この鞍部には旧牧場の土壁があり柵門が作ってある。西中国山地(桑原良敏)」
   

車道交点から見る苅尾山(12:31)

掛津山山頂(12:48)
最低鞍部の車道に出る頃にはすっかり湿雪になり、スノーシューは鉄下駄のごとく重い。輪カンジキにしなかったことがしきりに悔やまれる。車道交点に上がる頃はもうヘロヘロ。必死で掛津山を目指す。リフト降場の喧騒を避けて、NTTドコモ中継所のところからカシワ林の中に入る。枝が張り出してとても歩きにくいが、間もなく掛津山の頂上。標識が雪に埋もれ、お地蔵さんのような姿で立っていた。
   

掛津山テレビ中継所(13:48)

具だくさんのラーメンとスノーシュー(13:20)
掛津山の山頂は平坦で南北に長く、南側はカシワの純林になっている。北側は雑木の二次林であるが、端の小ピークは広く整地され、NHKや民放テレビの中継所が建ち並んでいる。中継所の階段で遅い昼食。メニューは定番のラーメンで、マイタケ、ネギ、モヤシ、ウインナーが入る。今後、スノーシューは、気温の上がらない厳冬期か、良く締まった雪の尾根歩きに限ることにしよう。
   

土草峠(14:14) 

二川キャンプ場管理棟(14:37)
掛津山から土草峠への北西尾根もバカ尾根で、しかも下のほうで右に左に枝分かれしているため、冬場の下りはよく迷う。今回もジッグザッグのトレースになってしまった。林道の雪は20㎝程度で、坪足で歩きたいところであるが、重いスノーシューを担ぐ気にはなれない。それでも右左右左と足を出しているうちに、キャンプ場の管理棟のところに出た。もうひと頑張りだ。
   

霧ヶ谷湿原(): 

高原の自然館(15:10)
平成19年度に始められた自然再生工事も4年目を向かえようとしている。かつて藪だった原は、樹木等は伐採され、草本類が繁茂してきているようだ。現在、観察路や説明板の工事が行われており、春にはすてきな湿原散策ができるようになるのかもしれない。「高原の自然館」には芸北の自然を熟知した学芸員の方がおられ、芸北の生き物たちにふれあうお手伝いをしてくださる。11月下旬から4月下旬までは休館となるが、年間を通じて二十数回の観察会やトレッキングなどが行われている。



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間47分、歩行距離:11.6㎞