焼杉山(やけすぎやま)・京ツカ山
 
 単独 2010.02.13 
二軒小屋Ⓟ(8:15/17)→民家跡(8:27)→イビセン谷出合(8:42)→旧羅漢山登山口(9:00)→展望斜面(9:36)→焼杉山分岐(9:41)→ケンノジ峠(9:49)→1201m(9:55)→焼杉山(10:05/16)→横川越(10:36)→大スギ(11:04)→1168m峰(11:08)→1168mの肩(11:13)→下山橋(12:05/54)→水越峠(13:33)→二軒小屋Ⓟ(14:30)
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早朝の二軒小屋駐車場(8:20)

民家跡(8:27)
久しぶりの二軒小屋である。先着の車は2台。途中の恐羅漢公園線に雪はなかった。この時期、スキー場に向かう気にはなれない。緑資源幹線林道を行って、旧羅漢山に取り付くことにする。後で分かったのであるが、写真手前の乗用車は、あの「山歩きのページ」を開設されている方のものらしい。行き違ったのが返す返すも残念である。駐車場の上からは、林道に硬く締まった雪が残っていた。15分もたどると山側に民家跡がある。ここに雪の重みに耐えかねて今にも潰れそうな茅葺の民家が残っていた。2年前に火事で焼失したらしい。背戸の杉の木が黒く焼け焦げている。今は、鬱蒼とした杉の植林地の中に、明るい更地が広がるばかりである。
 

イビセン谷と八百ノ谷の間の枝尾根末端(8:42)

旧羅漢山登山口(9:00)
しばらく行くと、林道は八百ノ谷とイビセン谷が出合ったところでS字にカーブしており、その突端に広島森林管理署の国有林表示の看板が立っている。積雪期であれば、ここから尾根に取り付いて容易に旧羅漢山に近道できる、と思う。十方山登山口の分岐から100mばかり上がった曲がり角に、旧羅漢山の取付がある。シモミズコシという小さな谷沿いに径がある。積雪期は、戸河内と吉和の境界尾根に直接取り付いて登るのが良い。
 

吉和と戸河内の境界尾根に立つブナの老木(9:36)

焼杉山分岐(9:41)
暗い植林帯を登りきると、北東斜面が明るいブナ森に変わる。1171m峰の南東斜面に枯れかかったブナの老木が立っている。かつてこの木のてっぺんでクマタカが羽を休めているのを見かけたことがある。1171m独立峰は広く平坦で、どこが最高所か分かりにくいが、南に少し下がったところに焼杉山への分岐がある。無積雪期に焼杉山へ向かうときは、背丈を越す中国ササの中に突っ込まなくてはならない。
   

焼杉山山頂の大ブナ(10:05)

ボーギのキビレ・横川越(10:36)
旧羅漢山はスキー場の騒音が聴こえそうなので、五里山に向かう。焼杉山の頂上には、幹周り 4.2mの大ブナが立っていた。まるで満開の桜の巨樹を髣髴させる佇まいだ。あまりの美しさに暫し見とれる。雪の稜線は硬く締まってとても歩きやすい。おまけに、ケンノジキビレ手前から輪カンジキの跡が先行している。焼杉山からボーギのキビレに30分で降りた。雪のお陰である。
   

1168m峰北斜面の大杉(11:04)

1168m峰山頂(11:09)
ボーギのキビレから小ピークを乗越しながら高度を上げていくと、1168m峰の北斜面にアシウスギの巨樹が立っていた。異形ゆえに残ったのか。大スギの精に素敵な山歩きができたことを感謝する。1168m峰は、五里山の最高点である。5年前の五里山縦走の折、ここにテントを張った。初めての山域とあってずいぶん緊張したが、東面から眺めた朝夕の景色は今も忘れられない。
   

1168m峰から見た下山林道峠(11:08)

マクゴロウ谷出合(12:03)
1168m峰の東面から細見谷を隔てて十方の稜線を一望することができる。真向かいに下山林道の峠が見える。2週間前の1月30日、あそこからこちらを眺めて、在りし日のことを懐かしんだのである。カンジキの跡は先に続いていたが、京ツカ山と思われるところで引き返し、横川越からマゴクロウ谷を下った。が、本当の京ツカ山は、さらにしばらく下って、上り返したところにあったのである。
   

下山林道入口(12:05) 

ナメラブチ出合の小滝(13:09)
マゴクロウ谷は雪に覆われて、横川越から18分で十方林道に降り立つ。下山橋は欄干まで雪に埋まっていた。定番の餅ラーメンをこしらえて、至福の昼食タイム。下山橋から水越峠方面に細見谷右岸の林道を少し行くと、小さな斜め滝が架かっている。このあたりがナメラ渕と呼ばれるところで、清冽な流れが静かに落ちていた。
   

水越峠(13:43) 

土砂崩れで不通なった緑資源幹線林道(14:27)
細見谷水源からの急坂をキンカツギと呼んでいる。「キンカツギという呼称は峠径の急坂な場所につけられている俗称で、“睾丸を持つ”という意である。峠の急坂の最後の登りでは背の荷ばかりでなく、前にぶらさがっている一物まで荷物のように重く感じられ、両手で持ち上げて登りたくなる気持ちを表わしている。中国山地(桑原良敏)平成18年に整備された幹線林道がもう壊れている。前途多難である。ところで、後日「山歩きのページ」を見て分かったことであるが、あのカンジキ跡は、二軒小屋・恐羅漢山・京ツカ山・1158m峰・十方林道・下山橋・二軒小屋と続いていたのである。
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間13分、歩行距離:15.2㎞